9.03.2009

滋賀県教育委員会、4年前に採択した扶桑社版歴史教科書ではなく東京書籍版を採択

滋賀県教委は8月31日、県立河瀬中(彦根市)で本年度まで採択していた「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版教科書について、来年度から東京書籍の教科書に変更する、と発表した。 理由について、末松史彦教育長は「審議を進める中で、身近で実践的な調べ学習など河瀬中の特色ある教育活動を推進する観点から意見が出され、東京書籍の教科書がより適当と全会一致で採択した」とコメントした。 扶桑社版教科書の使用をめぐっては、県教委が2005年に採択し、県内の公立学校で唯一、同中が06年から使用を始めた。市民団体などが「歴史をゆがめている」と反発し、非公開の採択手続きの審議に批判が出ている。

ーーー以下は、現地からの報告(8月31日付けメール)

 滋賀県下の皆さん、全国の皆さん。滋賀県教委は、今日臨時会(非公開)を開催し、河瀬中における「つくる会」教科書(「扶桑社版」)の使用を変更し、東京書籍版を採択しました。「つくる会」教科書、とりわけ、扶桑社に一つの風穴を開けることができました。これは滋賀をはじめ全国の皆さんの署名やさまざまのアドバイス・ご協力と、県下と全国に広がる多くの「つくる会」教科書反対の声の結集の賜物だと思います。私たちとしてもそれらに支えられて、一つの目標を達成できましたことを喜び、心からお礼申しあげます。今回の採択は、学習指導要領が改悪されたあとにおける「つくる会」教科書採択変更という点と、先の4年前と同じ教育委員長のもとで、採択を変えさせたことという点で、そして、2年後に向かって運動を進める上においても、意義あるものだと思います。 全国的には「つくる会」教科書がまだ生きています。なんとしても一冊も「つくる会」教科書を中学生の手に渡したくない、そのために、がんばっていく必要があります。これからもよろしくお願いします。なお、滋賀県教委は、今日も非公開で、傍聴した私たちを退席させました。例によって小さなプラカードをかかげ、「「つくる会」教科書を採択しないでください。」「会議は公開すべきだ」と訴えながら、退室しましたが、今回の内容については、学校教育課によると、滋賀県教委のHPに資料等を明日以降掲載する予定であるとのことでした。http://www.pref.shiga.jp/edu/

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