『衆議院を解散する』河野洋平議長の声が、静まり返った衆議院議場に鳴り響くと、議員達は総立ちとなって万歳を唱えた。
今期限りで議員生活を辞める河野さん。個々に忘れてはならない彼の談話を再録しておく。
「本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である。政府は、 この機会に、改めて、その出身地のいかんを問わず、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験さ れ、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上 げる。」
「われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していき
たい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決し て繰り返さないという固い決意を改めて表明する。」
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